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奴狼相

生命は刹那刹那に完全燃焼されうるかーOscar Wilde

ドイツ写真の現在,アウグスト サンダー展を観て

sander.jpg


観てきました。まず鑑賞する前に何を期待したか!現代ドイツ写真家の視点、メッセージとしての有りどころそして処理法などを中心に見ようと思いました。ざっと観て、やはりドイツらしさが充満。情緒を排した徹底したレアリズム。堅固な合理主義とでも言おうか贅肉を排した必要最小限の道具立てに最大の効果!といった按配で、例えば無味乾燥な風景、工場、人間そのものも画面構成への供出物でしかなくニヒリズムを漂わせ観者と直面する。
 一方アウグスト サンダ-展は時代が近代に生きた写真家なのでモノクローム写真ばかりで、当時はまだカラー写真がないという事もあるのだが、たかだか150年ぐらいの写真歴史をまざまざと報らしめます。20世紀初頭の激動の時代に生きた者たちの肖像写真ばかりを60点並べた暗く地味な会場ですが、さまざまな職種の特に農民、工場労働者。対比的に中産階級の人たち。視線をカメラにはにかみ睨むような気配、笑い顔など全くないといってもいいくらい無表情な顔たちに出会いここでもレアリズムの臭気十分。決して人間模様の凄まじさを体感してきました。ここにはアナログもデジタルも問う隙間さえないといった感想でした。
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テーマ:写真 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2005/12/02(金) 22:41:23|
  2. 写真
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